今年最後のブナ守の会保護活動は、12月16日にあらたな植樹と、防鹿柵、植樹後のブナ苗の点検、ブナ林での観察会を実施しました。体験で参加された方も含め10名での活動となりました。

植樹は、川西側の星嶺が望める南斜面の防鹿柵内に2本植えました。ここは、日当りも良く、先に植樹したブナの間に追加しました。今後の成長に期待します。

防鹿柵の点検では、本殿西側の倒木したブナの巨木~電波塔方面につながるブナ林散策道沿いの柵が大きく傾いることを確認しました。この柵は、保護活動初期に設置したもので、堆積したブナの落葉に押されていたものでした。ブナの巨木から落ちる落葉の量の多さを再認識しました。今後の活動でに補修したいと思います。

植樹後のブナ苗の観察で、特別保護区域アカガシ広場の尾根筋下の針葉樹を伐採した跡に設置した防鹿柵の確認をしました。このエリアに植樹したブナ苗がすべて枯れていました。8月の保護活動でも確認していたのですが、下草もほとんどありませんでした。今回、改めて確認しましたが、鹿の侵入の形跡はありませんでした。メンバーから「地下水の流れが悪いのでは」「日当たりの問題か」「針葉樹が生えていたので土壌がの菌類がブナに合わなかった」など様々な意見がでましたが原因は不明です。このエリアは植栽後3~5年ほど経っており、育苗から大切に育て、植樹後はしっかり草刈り実施していましたが残念です。原因がわからないので、当面このエリアの植樹は避け自然繊維に任せて様子を見ようということにしました。

ブナ林観察会で、特別保護地区のアカガシ広場周辺のアカガシ林の中に、若いブナの木がありました。この周辺は、照葉樹のアカガシや針葉樹のスギが生えており、ブナが育たないエリアと思っていたのですが、太陽を求め頑張っているブナを見つけました。ずっとそこにあったとは思いますが、ブナを研究されている会員が気付かれました(会員の前の巨木ががアカガシで、まだら模様の細い木が頑張っているブナ。その右はスギ)。今後もこのような観察の機会を設け自然とブナの勉強をしたいと思います。

【今後の予定】

1月16日(火)、2月17日(土)、3月19日(火) 開始 10:30~お昼ごろ

冬場は、植樹が中心になります。寒い時期ですが、将来に向けた活動で貴重な体験ができます。

積雪等により中止となる場合があります。また、ケーブル、リフトが廃止となっていますので、体験したい、久しぶりに参加したいなど、ホームページの『会員募集』『お問い合わせ』から連絡頂くとスムーズにご案内できますので、ご活用願います。

2023年12月26日