北極星の森イベント

ようこそ、北極星輝く原生林の旅へ。

妙見山のブナ林ではブナの大木に守られて、 たくさんの植物や動物たちが暮らしています。 春にはブナが芽吹き、桜が咲きます。 夏には新緑が一面の力強い緑に変わっていきます。 秋にはブナのきいろにモミジのあかが美しく、 冬には真っ白な雪の中にふっくらとブナの新芽。 ブナの木や森の四季を楽しんでいただける 様々なイベントや活動をしています。

秋の能勢妙見山ブナ林

標高600m級の日本の南限

ブナは通常、寒い地域でしか育たないので近畿地方のような暖かい場所では標高1,000m級の高い山にしか生息していません。妙見山は660mと標高が低いにもかかわらず多くのブナが残っており、大変珍しいことから大阪府と兵庫県川西市の天然記念物に指定されています。

夏の能勢妙見山ブナ林

樹齢300年以上のブナが生息

明治時代以前、木は材木だけで無く燃料としても重要な役割を果たしていました。そのため、人里に近い山ほど木は切り倒され、あの六甲山も江戸時代まではほとんどはげ山だったといいます。また、ブナは燃料に適さず、材木としても柔らかすぎて使いにくいため、ほとんど切り倒され人間の使い勝手の良い木に植え替えられてきました。そのため、近畿地方の他の山では樹齢300年を越えるようなブナは少ないと言います。妙見山は人里に近いにも関わらず、何百年もの間ブナが切られずに残っているということは奇跡的ではないでしょうか。

能勢妙見山ブナ林

妙見さんにずっと守られてきたブナです

妙見山のブナ林は一万年前からの原生林の生き残りと言われています。そして伐採の被害に遭わずブナが今まで残ってきた大きな理由が、ブナ林が能勢妙見山の境内地であったと言うことです。能勢妙見山は奈良時代から妙見大菩薩のお寺として有名でしたが、その境内地は聖域のため木の伐採が禁じられていたと言います。妙見山よりもブナの育つ条件の良い山は他にもありますが、ブナの残っている山はほとんどありません。まさに、妙見さんに守られてきたブナと言えます。

春の能勢妙見山ブナ林

能勢妙見山ブナ林の特徴

・約1万年前の氷河期から続く北摂に残る唯一のブナ林です。
・大小200本以上のブナが生育しています。
・ブナ林は妙見山の山頂、お寺の境内地に広がっています。
・昔から人々に愛され、信仰の聖地として守られてきました。
・寒い地域のブナと暖かい地域のアカガシが、仲良く共生している珍しい森です。
・リスやキツツキやキノコ、植物や昆虫など、たくさんの生き物が棲んでいます。