11月の活動は、先月設置したシートトラップの確認を行いました。

①本殿西側の兵庫県エリアに設置したシートトラップと回収の様子。

回収したものは、葉を取り除き、殻斗(かくと:栗のイガに相当)、種に分けます。

①で回収し殻斗(かくと)と種に分けたもの

②大阪府の特別地域に設置したシートトラップも同様に種を回収しました。こちらは、①本殿西側に比べ少ない実りでした。

今年は、連年より多くの花が咲き、沢山の実りがありました。シートトラップ周辺にも多くの種を落していました。

③近年にない実りを次の世代に繋げるため、みんなで種拾いを実施しました。

集めたブナの実を人海戦術により、殻斗(かくと)と種を分けました。

①本殿西側の回収結果です。

最後に発芽の可能性のある種を分別するため、水に入れ確認しました。残念ですが、ほぼすべてが中身の無い粃(シイナ)でした。原因はよくわかりませんが、沢山実っても中身が詰まった種は一つだけでした(赤〇)。

②大阪府特別地域の回収結果です。

③シートトラップ周辺で集めたもの

ブナの実集計結果(単位:個)

  •    場所         殻斗    種    水に沈む   割合
  • ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  • ①兵庫県本殿西側     320   590     1    0.17%
  • ②大阪府特別地域      40    75     0    0
  • ③シートトラップ周辺    ーー   290     1    0.34%
  • ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  •    合計         ーー   955     2    0.21%

実りの多い木の下での採取でしたが、2か所2㎡に約千個の種が観測できました。発芽の可能性のある種の割合は0.02%でしたが、実れば次につながる種がえできる能力があるとおもいます。ブナ林全体から想定すると来年の春の芽生えで実生が見つかるかもしれません。今後の観察が楽しみです。なお、水に沈んだ種は、植えて発芽するか確認したいと思います。

【今後の予定】

〇妙見山北摂唯一のブナ林観察会 11月30日(土)能勢妙見山信徒会館「星嶺」並び妙見山ブナ林

○保護活動日 12月21日(土)、1月21日(火)
 時 間   10:00~12:00
 

詳細は下記案内から「detail」を参照願います。

2024年11月27日