今月のブナ守活動は天気もあまりよくなかったため、防鹿柵内の刈り払いやブナの育苗所の整備をなどの軽めの作業をしました。
防鹿柵のなかは外ではほとんど見られない、野生のリンドウやセンブリなども育っており、シカの影響がなければまだ多様な生態系が復活するのだという確かな可能性に希望を感じました。
本日はあいにくの小雨だったので、みんなカッパを着込んでの作業です。
ブナの育苗所
はしばらく整備ができていなかったので、周遍だけでなくブナ苗のポットまで雑草が繁茂しておりました。
全てのポットをいったん外へ出して雑草をとり、元へ戻しました。スッキリしました。ポットの苗もブナの木々もだんだんと色づいてきて、いよいよ秋が本格的に来たことを感じますね。
昨年切ったシロダモがまたたくさん茂りだしたので、それを切りながら森を進み、
防鹿柵のチェックと中の刈り払いを行います。林内のギャップ地は草がまだ少なく、たぶん何もしないでもブナが最後に林冠を取るのだと思いますが、林の外に作った防鹿柵の中は草がとても多く、たまに刈り払いをしないとブナが成長する前に草に覆われ光が遮られ枯れてしまいます。
防鹿柵の外側にはほとんど草がないのに、内側は足の踏み場もないほど草が繁茂しています。下の写真は野生のセンブリですが、とても苦くて整腸作用があり薬によく使われますが、そんな苦い草も防鹿柵の外側では滅多に見ることができません。シカの食欲にはびっくりです。
ブナの周辺の大きな草を払いました。
これでまた、日光を受けることができますね。
2016年10月25日