12月の活動は、防鹿柵内の点検、下草刈りを中心に行いました。

本殿西側の兵庫県エリア下草刈りを実施しました。このエリアの下草は主にイワヒメワラビで、植樹したブナがそれらより大きく育っており、夏場の保水効果を期待し、下草刈りは最小限としていました。冬を迎え日当たり確保するためブナが植えられている周囲の除草を行いました。

植樹したブナ付近はカマで、周辺は草刈り機で実施します。

下草刈りの際に、一番大きく育ったブナの幹にテッポウムシの穿孔があり、フラス(孔周辺の木くず)が確認できました。植樹したブナについたフラスは、近年確認しておりませんでしたので、今年初めてと思われます。テッポウムシとは、カミキリムシの幼虫の俗称のことですが、今回幼虫は確認できませんでした。

孔に草を挿し込むと10cm以上入り深くまで届きました。

応急処置として、アリ、キクイムシ用殺虫剤を注入しました。殺虫剤を注入すると、注入した場所とは違う孔から殺虫剤が吹き出しました。外からは分かりませんが、幹内でいくつかの穴が長く繋がっているようです。とりあえず、見つけられる限りすべての孔に注入しました。近年、妙見山では大きなキクイムシの被害はなかったので油断しておりましたが、早期に発見できて良かったと思います。予断は許しませんが、しばらく、様子を見ることとしました。

大阪府特別地区内のアカガシ広場から尾根沿いに下っていった防鹿柵内の下草刈りを実施しました。ここは、夏にササユリの花が咲いていた場所で、草刈りで多くの種を落としていることを確認できました。ササユリは、種から花まで7年掛かるといわれており、今後も楽しみです。

尾根沿いの低木の照葉樹林でシカが食べないシキミの伐採も行いましました。

【兵庫県/北摂里山魅力づくり応援事業】

防鹿柵設置作業
防鹿柵設置の様子

今年の表記事業として、川西市の天然記念物エリア隣接地の常緑樹を伐採し、跡地へ防鹿柵設置する事業を申請し、12月に実施しました。

特に照葉樹の伐採は大径木かつ急斜面での作業となるため専門業者に委託しました。その後、ボランティアスタッフ数名で防鹿柵を設置し、無事完成しました。

このエリアは、「北極星の森」の入口で目につきやすい場所で、今後の活動啓発に利用したいと思います。

〔施工前〕

〔施工後〕

【今後の予定】

〇保護活動日 1月21日(火)、2月15日(土)
 時 間   10:00~12:00
 

詳細は下記案内から「detail」を参照願います。

2024年12月30日