こんにちは!

皆様いかがお過ごしでしょうか。

2月の保護活動のご報告です。

2月は気温がマイナス9度くらいまで下がることもあり、この日も寒さの厳しい中で行われました。

冬恒例の植樹が今回の目的です。

12月と1月が積雪のためにできませんでしたので、久しぶりの活動でした。

場所はアカガシ広場。

ざっくり説明すると、お寺の寺務所の建物の裏100メートルくらいの位置です。

この場所は尾根沿いのアカガシの群生域からほんの1分程度下ったところで、日陰になっているためか、大きなブナが密集して育っているエリアです。

すぐ隣は他の方の土地で、針葉樹の人工林。

敷地内の針葉樹を伐採した後に、小さく分けて5つの防鹿柵を設置しています。

そうすることで、物理的に鹿が入りにくくすると同時に、檻だと見間違えて入らないようにしています。

ちなみに、夏はこんな感じの場所です。柵の外はシカのご飯になってしまいます。

 

ここにはすでにブナを植樹していますが、まだ空いている場所があったので、そこに植えます。

ツルハシで深く穴を掘ります。

鉢の中の土ごと、そのまま取り出して穴にそっと入れます。

上から掘った土をかぶせて、踏みしめます。

これで完成です!

ところで、皆様はなぜブナの植樹をこの時期に行ったのか、分かりますか?

色々な説があるとは思いますが、一つには、妙見山の夏の暑い時期はブナには過酷な状況だということです。

ブナは寒いところを好み、水をたくさん吸収しますので、冬の内に定着させて、夏に備えるという意味があります。

また、ブナは細菌に弱く、腐りやすい特徴もあります。

冬の菌の少ない時期に、植え替えというストレスのかかる作業を終わらせてしまうのが理想です。

元気に育ちますように!

 

それでは、また次回!

2022年2月20日