8月の臨時保護活動が無事に終了いたしました。ご参加いただいた皆様ありがとうございます。おかげさまで一日で調査を終えることができました。

今回は、兵庫県立大学名誉教授の服部先生はじめ、博士号をお持ちの浅見先生、栃本先生をお招きして、ブナ林の調査を行いました。

今まで暑い日が続いていたのがウソのように、涼しい曇り空で、調査には絶好の日です。

調査内容としては、ブナと妙見山のブナ林を特徴付ける樹種の毎木調査(個体調査)と植生調査を行いました。

毎木調査では、GPSで木をマークし、樹種と木の外周の長さ、樹高、生えている斜面の角度を記録しました。

植生調査では、10m×10mの範囲にどれだけの種類の草木が生えているのか、高さごとに調査しました。

鹿の食害がひどいので目につく草はほとんどないように見えますが、地面によると意外と多くの種類の草が生えていることが確認できました。今なら防鹿柵を張ることで最小限の面積ではありますが、多様な植生を保護出来る火もしれません。

地面にはアカガエルがいました。

鹿に食べ尽くされたように見える林床も、よく見るといろいろな草が生き延びていました。ホトトギスも咲いています。

防鹿柵の中と外の植生を比べると食害の影響が一目瞭然ですね。鹿柵の外はイワヒメワラビやシロダモばかりです。

2016年8月29日