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今回のブナ保護活動はぽかぽかとした暖かい気候で新緑の美しい景色を見ながらの作業となりました。

やったこと
・ブナの実生苗探し(マーカー作成、苗のマーキング、ポットへの保護)
→山の中腹のギャップ地を中心に26本のブナの実生苗を発見
殻付きの芽、双葉、本葉の三種類の形状のブナを観察できた
・ブナ林の見回り

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今回は11名の参加者でした。

まずは、本日の作業内容と事務局の動きの現状報告をいたしました

ブナの実生苗を探す前に、数の確認をしやすいようにと、あとで苗を発見しやすいようにするためにもマーカーを作成します。

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いよいよ作業開始です。

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山頂から順番に足下に気をつけながら苗を探していきます。

苗は早めに保護しないと、虫や雑菌や鹿などにより枯死してしまいます。菌による枯死は意外と多く、昨年は1年生の実生苗を一本も発見できませんでしたが、一昨年春は山頂に500~600はあった実生苗が夏頃にはかなりの数が枯死していました。

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一本目を発見!なんと双葉のブナです。

大阪府下では和泉葛城山と妙見山の二箇所でしかブナを見ることが出来ませんが、和泉葛城山では林床が笹に覆われており、苗を確認する機会はほとんどないと聞きます。その上、双葉の期間は非常に短いので、今回ブナの双葉を確認できたのはとても貴重な経験でした。

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また、さらにレアな、ブナの実の殻付きの芽も発見しました!

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双葉の次の本葉が出ているものも発見でき、今回は、殻付きと双葉と本葉と三種類の形状のブナが確認でき、大変貴重な機会となりました。

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今回見つけたブナは、放っておくと雑菌等で枯死する可能性があるので、ポットに移して保護することにしました。

まずは、苗を水洗いし、雑菌を洗い流します。

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次に菌のすくない真砂土に植えしばらく様子を見ることにしました。

大きくなったら、もう少し栄養価の高いポットに植え替え、3~5年後の植樹を目指して育てていきます。

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今年2月に植樹したブナを確認に行ったところ、無事新しい葉が芽吹いておりました。よかった。

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2016年4月17日