今回は、シカ料理の専門家でシカの現状にに詳しい「愛 Deer 料理教室」代表の林 真理 先生にお越しいただき勉強会を実施しました。勉強会の内容は別記事にてご紹介する予定です。

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また、あわせて先日の読売新聞のブナ林衰退の記事を読み、ブナ林衰退の原因についての考察を行いました。(大きくは温暖化が原因で、1.健全な種子が育たない 2.害虫が増加 3.アカカシ等常緑樹が繁殖しブナを追いやる)世界遺産の白神山地のブナ林も衰退の傾向が顕著だと記事にありましたが、妙見山のブナはもっと南にあり、標高が低くブナの逃げ場がないため、温暖化によるブナ林衰退の影響を探るにはもっとも適した場所かもしれません。

勉強会のあとは、育成中のブナ苗の雑草取りを行いました。土が少し減っていたので足す必要があります。次回は土を用意して足そうかと思います。

また、小さいポットに三つずつ苗を確保しているので、大きく育てるためにはそのうち一つずつのポットに植え替えも必要です。

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ブナの苗を観察すると来年に向けて新しい芽が育っていました。葉は多少虫に食われていますが、許容範囲内です。

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その後は、数年後の植樹予定箇所の確認と今年度の補助事業の現地調査を行いました。

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最後に、今後の具体的な実施内容を確認致しました。

◆実施内容(案)
・天然記念物に申請中の川西域のブナ周りの整備。
ブナにかかっているアカカシの枝打ち、常緑樹の伐採。
・ブナ林内の低木照葉樹の伐採
・エドヒガンの登録推進
ブナ林内にある幹周り3m以上のエドヒガンを大阪府のデータへ登録申請。
(幹周り3m以上のエドヒガンは大阪府下に1本も無いと言われているが、妙見山のエドヒガンはそれ以上あるため、府のデータベースへの登録を実施したい。EX)奈良 1本、兵庫 3本)
・ブナ苗の大きいポットへの植え替え。土足し。
・大きいブナ苗の植樹
・立ち入り禁止区域の明示。簡易柵の設置。
・防鹿柵に番号を振り地図にプロット。データとして残す下準備。
・ブナの個体調査。GPSを使って個体を地図へプロット。番号をつけて継続管理。
・ブナ林散策のマニュアル作成。(遊歩道を歩きながらの説明用)
・川西域にある9本の苗木の保護。周辺整備。
・コアゾーンの外側にバッファゾーンを作り、ブナの自然配植を可能な森づくりを検討。

2015年9月22日