ブナ守の会なのに最近ブナの話が全然ありませんので、今日は少しブナの話を。
妙見山のブナ林は樹齢500年を越えるブナがたくさんあるのが一つの特徴です。写真のブナもかなりの年月を生きて来たことが想像に難くありませんが、その根の張り方も尋常ではありません。
急峻な斜面に生えているにもかかわらず、光を求めて上に斜めに伸びていく為には、根を山に深く深く張る必要があるのです。そのため、ブナの生えている山はスギやヒノキの人工林に比べて土砂崩れになりにくく、また、多くの水をその身に蓄えることから天然のダムとも言われています。
近年、土砂災害などの自然災害が多くなってきましたが、急な斜面には地中に深く根を張る、本来自生していた植物が似合うのではないでしょうか。全国的に人の手が入らなくなった人工林が放置されていますが、使い途を含めてどのような形が望ましいのか考えていかないといけませんね。
2014年11月12日