能勢妙見山ブナ守の会主催、第一回フォトコンテストの結果発表です!
今回は初めてのコンテストで勝手も分からず色々ご迷惑おかけすることも多々あったと思いますが、おかげさまで多数の応募を頂きありがとうございました。
広瀬先生と事務局を含む選考委員で厳正な審査を行った結果、最優秀賞1点と 優秀賞2点が無事選ばれました。一番最後に、広瀬先生による今回の作品の講評を頂きましたので、ぜひ最後までご覧ください。
また、今回選ばれた3作品については、三月中旬頃より以下の場所での展示を予定しております。詳細は追ってご連絡いたしますので、ぜひ実際の写真を見に来てください。
◎掲示場所
1)「のせでん里山インフォメーションコーナー(川西能勢口駅 東口構内コンコース)
2)能勢妙見山境内
それでは、発表です!
◆最優秀賞
お名前:藤澤 きみ子 様
作品名:希望
撮影時期:2017年4月23日
説明:春の息吹漂う芽吹きの森で、風格ある面白い樹形の幹に初々しい若葉をちりばめたブナ。希望を感じました。
◆優秀賞1
お名前:山下 善也 様
作品名:寒秋
撮影時期:2017年11月25日
説明:広瀬先生におすすめのスポットを案内していただき撮影できたものです。寒さと紅葉終盤のさみしさをイメージしました。
◆優秀賞2
お名前:井上 雅浩 様
作品名:ブナの森へようこそ
撮影時期:2017年11月25日
説明:赤樫の大きな洞が異次元の入口の様で、末広がりの佇まいも一万年続いた原生林の案内人の様でした。
以下は広瀬先生の講評です。
第1回 妙見山ブナの森の撮影会 フォトコンテスト
入賞作品 講評
(公社)日本写真家協会会員
(公社)日本山岳ガイド協会 自然ガイド 広瀬慎也
この度は、能勢妙見山ブナの森写真コンテストに多数の作品をお寄せいただきまして本当にありがとうございました。
寄せられました作品の数々を拝見しまして、あらためてみなさんがブナの森に
感銘を受けられたか、そしてなんと素晴らしい世界が妙見山に広がっているか再認識させていただきました。
選考に当たりましては素晴らしい作品の中から上位3点を選ばせていただきましたが、そこに入らなかった作品もブナの森の魅力を存分に表現されていたことをここに記させていただきます。
次回以降もみなさんのご参加を心よりお待ち申し上げております。
僭越ながら上位3作品の講評を述べさせていただきます。
◆最優秀賞
青空に映えるブナの若葉が実にいきいきと表現されています。
また、手前の大きなコブがこの樹が生きてきた歳月を無言のうちに物語っているかのようです。
タイトルのとおり、これからやってくる季節への「希望」を感じさせてくれる作品となりました。
◆優秀賞1
秋の深まりを感じさせてくれる作品です。
左端に配置されたブナの幹、そして右側へと進むにつれだんだんとわびしくなる彩りが秋から晩秋、そして初冬への季節の移ろいを見事に表現されています。
そんな季節でありながら、暖色系の色彩が小春日和の暖かさを感じさせてくれました。ほっとする作品です。
◆優秀賞2
絶妙な構図にはっ!とさせられました。
うろのある巨樹、気が遠くなるような歳月を生き抜いてきたことと思います。
その存在感を画面左側にある若い木々が引き立ててくれています。
光線の当たり具合もベストです。
この作品は木々が葉を落とした季節に撮影されていますが、緑が茂る季節に再度撮影されるとまたいいかもしれませんね。
さて、
今年もブナの森の撮影会を企画しております。 次回のフォトコンテストに向けて、ぜひ妙見山にブナを撮りにお越しください!
2018年3月5日