本年のブナ守の会の総会がありました。

ご参加下さった会員の皆様ありがとうございました。

さて、今年の総会ではブナ守の会で管理している防鹿柵の位置とそこで育つブナの個体数の変化について事務局より報告させていただきました。

防鹿柵内のブナはまだ幹回りを測れるほどは大きくなっておりませんので樹高と本数が主となりますが、2年前に調査したときより31本も増えていることが分かりました。

前回の記録時は植樹したブナのみ数えており、かつ巣植え(まとめ植え)したものは1本とカウントしておりましたが、今回、巣植えしたものも独立した1本とカウントし、防鹿柵内に生えた実生もチェックしたところ、山頂の防鹿柵の中に2013年の大成年(おおなりどし)の実生がたくさん残っていたようで、調査前は植樹で+14本、シカ食害でー16本で、2本減っている予想をしておりましたが、最終的に大きく数が増える結果となりました。

今回は植樹した防鹿柵を中心に調査しましたが、植樹せず自然の遷移を見守る防鹿柵もいくつかあり、もしかしたらそこにも実生が生えている可能性はあります。

なかなか全てを調査しきれませんが、今回の調査だけでも全体で209本のブナの幼木があることが判明しました!

全てが100年後に育っている保証はありませんが、まだまだ未来に可能性を繋げていると実感する事ができた有意義な総会となりました。

2025年6月1日