8月の保護活動は、倒木したブナの横に植樹している防鹿柵の設置と、育苗所のブナの点検を実施しました。
大阪府特別地区北側の野間奥ノ院方面の参道に面している場所に、2018年の台風でブナの巨木の倒木があります。その横に、次の繋がるブナの苗を植え暫定的にネットで囲っています。
(苗の後ろが倒れた(根がえり)ブナ)
ブナの成長につれ上部がシカの食害にあっていますが、下の部分は葉を茂らせています。他の場所でも見られましたが、ブナの生命力の強さを感じます。
防鹿柵の材料を使い、囲いを設置しました。
遊歩道として整備された参道に、ブナ守の会の活動を伝えるシンボルができました。
この参道沿いには、ブナの巨木が並んでいましたが、今回の倒木以外にも老齢化などで倒れています。その根本にキノコが多く発生していました。トンビマイタケと思われるキノコですが、ブナをゆっくりと自然に返しているものと思います。
育苗所のブナの苗を点検しましたが、猛暑と水切れにより6月には茂っていた葉が落ち、危機的な状況となっていました。緊急避難的に、今回参加メンバーが里親となって、持ち帰ることとしました(10本)。
当初、育苗はできるだけ生息地に近い環境が良いのではということで進めていましたが、水やり、日に当て過ぎないなど適切な管理ができれば、麓の町でも育てられ、植樹後も育つことがわかってきたので、今後はこのやり方も進めて行きたいと思います。
ブナ守の会の定期保護活動について
毎月第3火曜日(奇数月)、毎月第3土曜日(偶数月)
公共交通機関であった、ケールブル、リフトが廃止になっています。体験、参加希望の方は、ホームページの『会員募集』『お問い合わせ』から連絡頂くと、スムーズにご案内できますので、ご活用ねがいます。
2024年9月17日