今年度最初活動は、防鹿柵の点検補修から実施しました。先日の北摂里山フィールドパビリオンツアー準備で見つけた防鹿柵不具合でブナの新芽がシカに食べられたものが他に無いかを点検しました。
防鹿柵は、先月追加したものも合わせ28か所あり、ブナの幼木は植樹と実生で成長したものと合わせて約200本あります。今回は活動初期に設置した本殿西側の兵庫県エリアと倒木した巨木横4ヶ所の点検・補修を行いました。
【防鹿柵の点検と補修】
①電波塔横の防鹿柵は柵内のブナをシカが食べられるくらい支柱が傾き網が緩んでいました。支柱は打ち直し、網は下部でしっかり金具で押さえ弛みをなくしました。支柱が傾いた原因は、シカが柵の内側の下草を食べるため頭で押したものと思われます(柵内側の下草が網に沿って無くなっています)。
②倒木した巨木横の防鹿柵は、網下部の固定が外れ(会員が網を持上げている右写真)シカの侵入により多くの幼木が食べられていました(左写真のリボンが幼木)。防鹿柵は修復しました。このエリアは多くの実生が育っていたので残念です。今後、残った幼木の観察と新な実生を期待したいと思います。
③兵庫県側の防鹿柵で金網で施工されたものもシカで押され、網に近い右側の幼木(葉芽から新しい葉がまだ出てませんので枯れたように見えます)が少し食べられていました。ここも、金網を前に出し固定しました。
このエリアの幼木は同じ時期に植えた10年生ですが、先ほどの幼木と左・中央のものとは明らかに違います。大きく成長した苗は、池田市の園芸高校で育てて頂き5年ほど前に植樹したものです。同じ苗でも育てる環境によりここまで違うのかと改めて学ぶ機会となりました。今後の育苗の参考にしたいと思います。
【育苗の取組み】
左の苗は、昨年5月に実生を保護し副会長宅で育てて頂いたものです。春になり新しい葉が芽吹いたものを見せて頂きました。育苗には愛情が必要とのことで、2年生のお手本のように育っていました。
右の苗は、よろづや横の大きな杉がある物置場で、本日の作業準備をしている時に見つけたものです。この苗は2022年秋に実生を保護し行方がわからなかったものです。植木鉢はスギの落葉で埋もれていましたが春の芽吹きで気付けました。日陰で頑張っていた3年生になります。今後、会員で手分けして育てることとなりました。
【今後の予定】
総会 5月18日(土)14:00~ (案内は送付済み)
保護活動 5月21日(火)、6月15日(土)10:00~お昼ごろ(開始時刻を早くしています)
ケーブル、リフトが廃止となっていますので、体験したい、久しぶりに参加したいなど、ホームページの『会員募集』『お問い合わせ』から連絡頂くとスムーズにご案内できますので、ご活用願います。
2024年4月24日