今日は山頂のブナを片付けました。

以前から気になっておられる方も多いと思いますが、妙見山の山頂、三角点の横にブナの大木が倒れたまま、長い間放置されていました。

実はこれには理由があり、数年前に寒冷地にしか生息しないオニクワガタが妙見山のブナ林内で発見されたことに端を発します。この、オニクワガタは実はブナに巣を作ると言われており、老齢のブナにはオニクワガタの巣が見られることが多いと言います。

兵庫県立大学名誉教授の服部先生から、倒れたブナについても少し様子を見て欲しいと頼まれたこともあり、仮に卵があったとしても無事に成長して別の木に移れるようにふた冬ほどおいてあったのです。

そして、いよいよ本日ブナを片付けました。

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片付けると言ってもかなりの大きさですので、普通の市販のチェーンソーでは歯が立ちません。林業のプロにお願いして切ってもらう事にしました。

当初は木材として使える部分があれば製材して何か作ろうかとも考えていたのですが、長い間放置していたこともあり、大部分は残念ながら腐っていました。

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しかし、奇跡的にごく一部、年輪がはっきり分かるほどしっかりしていたところがあったので、薄く輪切りにしてもらいました。

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今後は、能勢妙見山などで場所をお借りして展示ができればいいなと思っております。また、輪切りにした一部は、学術機関で正式に年輪を割り出してもらおうかとも考えており、当会の顧問の服部先生を通じてお願いしてみようかと思います。

さらに、今回。家具アーティストの西良さまが妙見山のブナをフィーチャーした家具を作りたいと申し出になられましたので、枝の一部をお譲り致しました。制作した家具は秋に開催される妙見の森アートラインで展示される予定です。楽しみにして下さい。

2015年4月23日