先日は9月のブナ保護活動をおこないました。

7月に草刈りをしたばかりですが、もう膝上の高さまで草が伸びておりました。

 


 

さて、今回は発見が2つありました。

1つは、シカ柵の編み目が15センチ四方であった場合、柵から50センチ程度の場所であればシカは届いてしまうという事実です。

2つめは、直射日光よりもある程度日影がないとブナは育ちにくいのではないかという仮説です。

 


 

1つめのシカ柵については、いくつかのシカ柵内でブナの先端が食べられているのを発見しました。ただ、まだ生きているので今後はシカ柵から近いブナの所には細かい網を二重で張ることも検討中です。

 

2つめの仮説についてですが、

南側の斜面に沿っていくつかのシカ柵を建ててブナを育てておりますが、東西に高い木が立っており直射日光が11:00~14:00くらいしかあたらないブナの育成はよく、なんと2mを越えております。

一方で、同時期に植えたブナでも日中ずっと日があたる場所のブナは地面が乾き葉に十分な水分がいっていないようでした。高さもまだ50cm程度です。

また、草の生長が早く、完全に草に隠れたように見えたブナは、直射日光があたる場所でも緑の葉をつけており、高さは50cm程度ですが、比較的元気そうでした。

今後はその仮説を踏まえて検証を続けていきたいと思います。

 

今回も草刈りです。草の生長スピードは速いですね。特に直射日光がたっぷりあたるところはすごいです。

シカ柵内なのにシカが食べたあとが!

シカ柵から50cm程度だったので、首が届いたのでしょう。
よく見てみると、一頭が引っ張りもう一頭が食べるようにしないと届かない場所まで食べられていました。

東西が木で囲まれているシカ柵は日中のうち40%程度は日影です。

そんなところのブナはよく育っています。

一日中日が照っているところのブナは葉が茶色くなりしんどそうです。同じ柵内では2本枯れていました。

2019年9月29日