今回はWebでの告知を出し忘れていたためか、皆さんお忙しかったのか、参加者が少なめでしたが、いち早く紅葉するブナをもっとも発見しやすいこの時期、期待通り新しいブナをみつけましたのでご報告いたします。

 

さて今回は7名で活動を行いました。(午後からは副会長も参加して8名となりました。)

活動のメインは、既に発見しているブナの周辺整備(下草刈りや周囲の枝払い、等)です。それと平行して、ノーマークのブナを発見することが今回のミッションでした。

既にマーキングしているブナの中には境内地の人通りの多いところに生えているものもあります。そのため、放っておくとお寺の方が誤って草刈りと一緒にブナまで切ってしまう可能性があります。そのため、ブナの周囲の草を丁寧に刈り取りマーキングしているブナを目立たせる必要があるのです。

石垣周辺のブナについては将来石垣を崩してしまう可能性が高いので、マーキングをして冬の眠っている時期に移植をする予定です。

そんな作業をしている中、山門横の辺りでノーマークのブナを3本発見することができました。

さらに、川西側のリフトの周辺については、竹や笹が生い茂っていたため、周辺の竹を払い、日当たりをよくしました。

Before

After

その後、リフトから駐車場へ続く道のブナの周辺整備をしていたところ、樹高3~4メートルの妙見山では大変めずらしいブナを3本発見することができました。ただ、比較的鹿が食べやすい位置に生えているため、皮剥の被害にあっておりました。今年の冬にさらに被害が拡大しないよう、冬が到来する前に単木ネットで保護する必要があります。

最後に、面白いブナです。

下記のブナですが、よく見ると、何度か切られたあとがあります。多くのブナは一度切るとそこから萌芽することはないそうです。

ところが、このブナは何度か切られたあとがあるにもかかわらず横から次々と萌芽している大変面白いブナで、服部先生も注目されています。

リフトへ行く道沿いにあり見やすい場所ですので、お時間のあるときにご覧になってください。

2015年10月29日