先日、ブナ守の会の活動中に聞いたお話しを、少し。

・しきみ
しきみという木があります。
お葬式の時にお供えする木です。
鹿やイノシシが嫌う匂いを発しているため、埋葬したところに置いて掘り返されないようにしていたそうです。
ところが、最近鹿がしきみをかじった跡が見られるようになりました。

・シロダモ
シロダモも、クスノキの仲間で香りが強く、鹿が食べなかった木です。鹿が食べずに残った結果、一面を覆っていたため、ブナ守の会では間伐をしてクラフトワークに再利用しています。まだまだ、妙見山中にはシロダモの群生地が多く、その下は他の木が生えていません。
ところが、切ったシロダモから生えてきたヒコバエが、軒並み無くなっていました。近寄ってみると、鹿の食べた跡。新しく生えた低いものはあらかた食べられています。

今まで食べなかったものまで食べている。
鹿も生き残りをかけて必死だということですね。

・雪
近年地球温暖化で雪がめっきり減っています。それが、鹿の大発生に拍車をかけているそうなのです。
なぜなら、過去雪が地面を覆っていた時代、鹿は食べ物を探すことができませんでした。そこで、多くの鹿が生命を落としていました。
地球温暖化で雪が降らず、鹿が増え、ブナを初めとした草木が食べ尽くされ、生態系が変わりつつあるようです。

そんな今、私に何ができるのでしょう。
私たちに、何ができるのでしょう。

まずは、知ること。
伝えること。
「できそうだ」と思ったら、行動すること。

今日、今この瞬間に、私に、これを読んでいるあなたに、何ができるでしょうか。

※こちらの文章は保護活動中の雑談の中から記載しております。間違っている部分などありましたら、教えて頂ければ幸いです!

2020年3月24日