昨日は興味深いイベントが各地でたくさんありましたが、なんとか時間を作って菊炭の里さま主催の「森の中の講演会」へ行ってきました。

国連が選ぶフォレストヒーローズの一人である畠山重篤さんが近所に来られるとなれば行くしかないですね。

畠山重篤さんは「森は海の恋人」運動の創始者として有名ですが、私自身、この運動についてはどこか懐疑的なところがあり、エビデンスが取れているのか、などちょっと構えて講義を聴きに行ったのですが、何よりもまず畠山さんの人柄に心打たれて一気に引き込まれてしまいました。

あとで質問に行ったところ、学術的な参考文献も紹介して下さり、かなり大満足の講義でした。

びっくりしたのが和歌に詳しく、あの風貌から出てくるとはとても思えない(失礼)美しい言葉にみんな衝撃を受けておられたのではないでしょうか。(笑)

また、SGHに指定されている能勢高校のマレーシアとドイツ視察の報告会もあわせて行われ、終わってからしばらく高校生や先生方と熱く語ってしまいました。

高校生の内にこんな素晴らしい経験が出来るって素敵ですね。

ちなみに、森が海を育てる理由の概略は下記の通り。

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腐葉土が出来るときにフルボ酸が生成され、それが葉緑素などに含まれる鉄と結合することで、酸化しにくく小さい分子のフルボ酸鉄となる。フルボ酸鉄は非常に安定しているので、水と共に海までその成分が変わることなく出て行き、プランクトンや魚などの栄養素となる。
また、肥沃な山に多いケイ酸も同様に川を流れて海に出て魚たちの栄養になる。
もしかしたら他にもこのような成分がたくさんあるかもしれない。
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ほんと、面白いですね。聞いているだけでワクワクしました。明日から新たなモチベーションをもってブナ林を守っていけます。

ぜひ、海や川に関係しているかたも、一緒にブナ林を守りましょう。

【参考】森の中の講演会(菊炭の里)
https://kikusuminosato.com/seaforest/

2019年9月9日